書籍紹介 「YOUR TIME」

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ここ最近読んだ本の中ではダントツに面白かった。

現代人の大きな悩みのひとつ「時間不足」についてあらゆる角度から分析をしては対処方法等を細かく書かれています。何故今私達の多くが時間が無い時間が足りないと感じるのかという理由を多くの実験結果から考察をして、さらに答えまで導いてくれています。

①時間感覚タイプは16通りある

未来(予知)に対しての意識、捉え方と過去(想起)に対してタイプがそれぞれ4つに分類されるようです。4×4=16通りになります。タイプによってスケジュールの組み方や時間に対する考え方を変えないと解決しないというもの。実践的で具体的な方法が書いてありすぐ試したくなりました。

②時間効率を計ろうとする行為そのものが時間を無駄にしている

一度に複数のタスクを広げ同時にこなしているつもりが実は逆効果。まさに諺の「二兎追うものは一兎も得ず」ですよね。まあこれは一概にも言えないというか作業の難易度にもよるかと思いました。簡単な作業によっては同時進行は有利かと思います。只、興味深い内容はこれだけではありませんでした。

③そもそも時間をマネジメントするには限界がある

ある実験で、ノルマがきついが報酬が早く貰えるのとノルマは優しいが報酬が遅いのをアンケートを取った結果前者に軍配が上がったそうです。総合的に考えると後者のほうがお得なのに前者を選ぶのが多いのは人間の精神的な部分が大きく関係しているそうです。故に時間術において、満足度の観点からすると必ずしも正解はないと述べています。

本来、時間を正確に意識をしてきたのが産業革命時代からみたいです。より少ない時間でより多くの物を生産するという事に重きを置いた時代ですね。それまでは時間はさほど細かく決めていなかったようです。時間の組み方で「クロックタイム」は「何時になったらこれをする」等の時間でやることを区切る方法(現代の生活環境に近い)と「イベントタイム」は「これが終わったら次にこれをやる」「お腹が減ったら食事をする」というような時間を細かく区切らない方法です。これらはそれぞれ長所と短所があり、クロックタイムは時間の始まりと終わりが設けられて制限時間があって効率よく済むという利点があります。一方イベントタイムは時間の余裕が生まれ閃き等が生まれやすいようです。これはどちらか一方が優れているのではなく適材適所で使うのが良いそうです。

「時間」に対する考え方が少し変わりました。興味のある方は一読して見て下さい!

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